Googleスプレッドシートで値を文字列に変換するときに便利なTO_TEXT関数についてです。
- TO_TEXT関数を使うことで、参照先のセルの値を見た目どおりの文字列にすることができます。
- 参照先のセルの表示形式の設定を変更すると、戻り値の文字列も変化します。
手順
画像では、B列に記録されたさまざまな値を「=TO_TEXT(B3)」のような式で評価しています。
数値や日付時刻についてはB列に表示されているものが(表示形式の設定による変化も含めて)そのまま文字列になっていることがわかります。
また、文字列についてはそのままの文字列が返り、論理値はやはり文字列となったものが返っています。エラー値は文字列に変換されずエラーがそのまま返り、空文字列と空白セルはいずれも空文字列となっています。
この関数の便利なところは参照先が数値であっても日付であっても区別することなくそのまま文字列にしてくれる点です。
TEXT関数だと参照先の表示形式に応じて戻り値の形式(第2引数)を指定しなければならず面倒です(ワークシート関数にISDATE関数があるだけマシですが)。しかしTO_TEXT関数ならこの手間が省けます。
ただし、見た目通りの文字列が得られるということは戻り値の形式を固定できないということでもあります。
画像はB3セルの表示形式を日付に変えたところですが、C3セルの値も同時に変化しています。このような変化を避けたい場合はやはりTEXT関数を使うのが適当です。
なお単純な応用例としては次の記事のようなものがあります。