- 対象となるオブジェクトを選択した状態で、メニューから「書式」→「オブジェクトとシェイプ」→「領域」と進みます。
- ダイアログ中の「影」のタブを選び「影を使う」にチェックを入れ、ぼかしの色や大きさなどを選択すれば、文字や枠線、画像などの周囲をぼかすことができます。
手順
文字が入ったテキストボックスがありますので、この文字の周囲をぼかしてみます。
まずはテキストボックスを選択して……
メニューから「書式」→「オブジェクトとシェイプ」→「領域」と選択します。
ダイアログが現れます。
ここで「影」のタブを選択し、「影を使う」のところにあるチェックボックスにチェックを入れます。
そして9つあるボタン(影の方向を決めるものです)のうち中央のものを選択します。全方向にぼかしが広がるようにするためです。
さらに「色」のプルダウンを使って影の色を選択し(ここでは黒)、「ぼかし」の値を大きくしてぼかしの大きさを調整します(ここでは8pt)。
「ぼかし」は0ptでは全くぼけませんし、小さい値では輪郭がはっきりしないガウスぼかしのような結果になりますのでいろいろ試してみるのがよいでしょう。
設定が終わったらOKをクリックすると……
文字の周辺が黒くぼけました。
テキストボックスに枠線があると枠もぼけます。
また、文字列中の一部の文字だけに適用することはできないようです。
上記の設定からわかるように、ぼかしの色は文字色と別に設定できます。
画像は白い文字に対し、緑色や茶色のぼかしを加えた例です。
こちらはフォントワーク(ワードアート)や画像に対して適用した例です。
ぼかしの色はフォントワークの塗りつぶし色や枠線の色と別に設定できるので、かなり凝った表現も可能です。
また、画像に透明部分があると、透明でない部分を囲むようにぼかしが入ります。右の例において元画像に黄色い部分は全くありませんが、黄色いぼかしを適用したところ、色のある部分と透明部分の境界に沿ってぼかしが加わっています。
ちなみにオブジェクトを選択した状態で右クリックし「領域」を選択すれば同様に設定できますが、画像などではこのメニューが出ないので上部のメニューから進むようにした方が覚えやすいでしょう。
備考
対象オブジェクトを選択した状態でメニューから「書式」→「スタイル」→「スタイルの編集」と進んだ場合でも……
ダイアログ中に「影」タブがあり同じような設定が可能です。
ただしこちらを使うと、同種のオブジェクトのすべてに同じ効果が現れます。
影の設定に限ったことではありませんが要注意です。