Excelで、指定した範囲のうち下からn行の範囲を抽出、または下からn行目(複数指定可)を抽出する方法についてです。
- TAKE関数を使い、第2引数をマイナスの値にすることで下からn行を抽出できます。
- CHOOSEROWS関数の第2引数をマイナスの値にすることで下からn行目だけを抽出できます。{-3,-1}のように配列で指定すれば複数の行を取得できます。
手順
表の下からn行を取得する
画像ではTAKE関数を使い、B3:D9の範囲(見出しを含まないことに注意)のうち下から3行を抽出しています。
F3セル
=TAKE(B3:D9,-3)
第2引数(表から抽出する行数)を「-3」とすることで下から3行を抽出しています。
従来の関数、例としてINDEX関数などでは行列や配列を下から数えるような指定ができなかったのですが、新たに追加されたTAKE関数やDROP関数、CHOOSEROWS関数やCHOOSECOLS関数ではマイナスの値を与えることで「下からn行」とか「右からn列目」といった指定ができるようになっています。
表の下からn行目(複数指定可)を取得する
画像ではCHOOSEROWS関数を使い、B3:D9の範囲のうち下から3行目を抽出しています。
F3セル
=CHOOSEROWS(B3:D9,-3)
第2引数(抽出する行の位置)を「-3」と指定することで下から3行目だけを抽出しています。
ここでは同じCHOOSEROWS関数を使い、B3:D9の範囲のうち下から3行目と最も下の行を抽出しています。
F3セル
=CHOOSEROWS(B3:D9,{-3,-1})
第2引数として「{-3,-1}」という配列を与えています。
これにより下から3つ目の行と最も下の行を両方抽出しています。「{-1,-3}」とすると抽出する順序が逆(福岡が上で名古屋が下)になります。