Googleドキュメントの「検索と置換」で、正規表現のキャプチャグループを使った置換を行ったときの結果についてです。
- キャプチャグループを使った置換はできません。置換先として「$1」と指定しても単にリテラル(文字)の「$1」に置き換えられます。(2022年7月現在)。
手順
「100と50で150」という文字列が記されています。
数字の連なりが3つありますが、それぞれに「円」という単位を加えて、「100円と50円で150円」という文字列に変換することを考えてみます。
手入力以外のやり方としては、正規表現を使った置換が妥当と思われます。
そこでメニューから「編集」→「検索と置換」と選択し、ダイアログに次のとおり入力して設定します(下記画像参照)。
- 「正規表現を使用する」にチェックを入れる
- 検索欄に「([0-9]+)」と入力する
- 置換欄に「$1円」と入力する
検索欄を「[0-9]+」ではなく「([0-9]+)」とすることで数字の連なりのぞれぞれに「$1」という名前を付け、置換欄を「$1円」とすることでそれぞれに「円」の文字を加えようとしています。
3箇所がハイライトされ(正規表現にマッチしているサイン)、うまくいっているように見えますが「すべて置換」をクリックすると……
単に「$1」という文字に置き換えられただけの結果となりました。
このようにGoogleドキュメントではキャプチャグループを使った置換ができません。これにより特に文字挿入ができないのが痛い点で、(これが可能であるWordなどと比べると)活用がかなり制限されます。
なお、下記のヘルプにも「注:キャプチャグループは Googleスプレッドシートでのみ使用できます。」との記述があります。