Googleスプレッドシートで、表の中に1つしかない値だけを抽出する方法についてです。
UNIQUE関数の仕様(引数)が拡張されExcelと同様になったため、UNIQUE関数で実現できます。
UNIQUE関数の仕様(引数)が拡張されExcelと同様になったため、UNIQUE関数で実現できます。
- UNIQUE関数の第3引数を「TRUE」とすることにより、1つしかない値を抽出することができます。
手順
画像では、B3:B14に抽出対象データが並んでいます。値の重複のあるもの(「まぐろ」や「いか」など)もありますし、値が1つしかないもの(「こはだ」など)もあります。
そこでD3セルに式を入力し、値が1つしかないものだけを抽出しています。
その式は次のとおりです。
=UNIQUE(B3:B14,,TRUE)
通常、UNIQUE関数により表中の値の重複を除いた結果が得られます(重複がある場合は1つにまとめられる)が、第3引数を「TRUE」とすることで、もともと1つしかない値だけを抽出することができます。
なお第2引数は「行方向に重複を除くか列方向に重複を除くかを指定する」というもので、こちらもTRUE(列方向)かFALSE(行方向。既定値)で指定できます。この例では行方向ですので指定自体を省略しています。
こちらでは、縦横に値が並んでいる中で値が1つしかないものを抽出しています。
基本的にUNIQUE関数は行単位で(つまり横方向に並ぶ複数のセル全体で)重複を判定・削除しますので、単純に「=UNIQUE(B3:D6)」とすると元の表がそのまま返ってしまいます。そこでFLATTEN関数を使用することで値を縦1列に並べ替え、結果的にセル単位で重複を判定しています。
D3セル
=UNIQUE(FLATTEN(B3:D6),,TRUE)
なお、抽出された値が並ぶ順序が最初の例と異なりますが、合わせる場合はさらにTRANSPOSE関数を併用して次のようにします。
=UNIQUE(FLATTEN(TRANSPOSE(B3:D6)),,TRUE)