Microsoft 365バージョンで利用できる新しいチェックボックスの例と、従来の(開発タブから挿入する)チェックボックスの例を紹介します。
また、若干の応用についても紹介します。
新しいチェックボックス(挿入タブ)の場合
Microsoft 365バージョンで利用できる、新しいチェックボックスを使う方法です。
自動的にセル内に埋め込まれて配置されるのが特徴で、設定が簡単なのがメリットです。
まず、チェックボックスを配置するセル範囲(ここではB4:B8)を選択します。

そのまま「挿入」タブにある「チェックボックス」をクリックすると選択していた各セルにチェックボックスが挿入されます。

チェックボックスをクリックするごとにチェックのON/OFFが入れ替わります。
チェックが入っているセルの値はTRUEに、入っていないセルの値はFALSEになるので、これを利用してカウントや集計をすることができます(下記参照)。
ただしチェックボックスがあるセルを選択した状態でBackSpaceキーを押すと値のない(空白セル)チェックボックスになるので、厳密にはチェックがない=FALSEとはいえません。

また、チェックボックスの大きさや色は通常のフォント(文字)と同様に設定することができます。
これが新しいチェックボックスの1つのメリットで、従来のチェックボックスではできません。

従来のチェックボックス(開発タブ)の場合
以前のバージョンでも利用できる方法です。配置の自由度は高いですが設定に手間がかかります。
まず、開発タブを表示させる必要があります。
「ファイル」タブ→「オプション」と選択して、ダイアログの左側の欄から「リボンのユーザー設定」を選択し、右側の欄にある「開発」にチェックを入れます。
あとはOKボタンで戻ればウインドウ上部に「開発」タブが表示されます。

「開発」タブにある「挿入」をクリックしてコントロールの一覧からチェックボックスを選択します。

シート上でクリックするとその位置にチェックボックスが配置されます。
クリックではなくドラッグすると、チェックボックスがクリックに反応する範囲を大きくできます(ボックス自体は大きくなりません)。

移動・コピー・削除する方法
マウスの右ボタンをクリックしながらドラッグすると移動先にメニューが現れ、その位置に移動ないしコピーすることができます。
また、Ctrl+左クリック(または単に右クリック→左クリックでメニューをキャンセル)でチェックボックスを選択した状態になるので、そのまま左ボタンでドラッグして移動させることもできます。選択した状態で矢印キーを押せば少しずつ移動させることもできます。
右クリックして「切り取り」を選択、あるいはCtrl+クリックで選択した状態でCtrl+Xを押すことで削除できます。

セルに埋め込まれるわけではないので、必要な場合は上記の移動方法でセルに合わせる必要があります。
チェックボックスを選択した状態で「図形の書式」タブから「配置」→「枠線に合わせる」と選択すると、ある程度セルの枠線の内側に収まるように移動させられますがセルが小さいと効果が表れにくく、きっちり中央に合わせるのも難しいのであまり有効ではないかもしれません。

なお、複数のチェックを選択(Ctrlを押したまま複数をクリック)すれば「左揃え」などのメニューを選択できるようになり、これらは整列に使えます。
(次の画像のチェックボックスは右クリック→「テキストの編集」で文字を削除しています)
上記のように右クリックメニューでチェックボックスをコピーすることもできますが、チェックボックスが乗っているセルの右下の四角をドラッグしてフィルコピーすると…

各セルにチェックボックスがコピーされます。
これを利用すれば左右揃えなどがかなり楽になります。

セルにリンクする方法
チェックボックスを配置しただけではクリックに反応しても、そのON/OFFの状態を参照することができません。
そこでチェックボックスを右クリックし、メニューから「コントロールの書式設定」を選択します。

ダイアログが現れますので「コントロール」タブを選択し、さらに「リンクするセル」の欄を選択した状態でリンクさせるセル(ここではB4)をクリックします。あとはOKボタンで設定完了です。

チェックボックスをクリックしてチェックが入るとリンクしたB4セルの値が「TRUE」になります。
再度クリックしてチェックが外れると「FALSE」になります。
注意点ですが、チェックボックスが一度もクリックされていないとTRUEにもFALSEにもならず値がない状態になります(空白セル)。挿入タブで作成する新しいチェックボックスの場合は作成した状態でFALSEになり、この点が異なります。

次の画像では5つのチェックボックスをB4~B8セルにそれぞれリンクし、セルの文字色を白にすることで見えないようにしています。
これで機能的には上記の新しいチェックボックスの例(3つ目の画像)と同じような状態になります。

応用例
3つの応用例を紹介します。
ここでは新しいチェックボックスを使いますが、従来のチェックボックスを使った場合でもリンク先セルを設定すれば同じようにできます。
チェックを入れた行に色を付ける
表のうち、チェックが入っている行全体に色を付ける例です。
まずは設定範囲(見出しを除く表全体)を選択します。そして「ホーム」タブにある「条件付き書式」→「新しいルール」を選択します。

ダイアログが現れますので、中段にある「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
そしてその下に現れる数式欄に「=$B4=TRUE」と入力し、「書式」ボタンをクリックします。

数式欄の数式
=$B4=TRUE
各セルから見て同じ行にあるB列の値がTRUE(つまりチェックが入っている)なら、という意味です。列記号(アルファベット)はチェックボックスが入っている列の記号としてその前に絶対参照の「$」を付け、行番号(数字)は対象範囲のうち最も上にある行の番号とするのがポイントです。

書式ボタンをクリックするとダイアログが現れるので適当な色を設定します。
ここでは「塗りつぶし」タブを選択してセルの塗りつぶし色を緑色に設定しています。
あとはOKボタンをクリックすれば設定完了です。
チェックが入っている行に色が付き、以降チェックボックスをクリックするとそれに応じて色の有無も変化します。

なお、次の記事でさらにいくつかの色付けの例を紹介していますので参考まで。
(Excel)チェックボックスに連動して色付けする方法 - いきなり答える備忘録
チェックが入っている数をカウントする
チェックが入っているセル値はTRUEになるので、COUNTIF関数でカウントできます。
次の画像ではF4セルに数式を入れてカウントしています。

F4セル
=COUNTIF(B4:B8,TRUE)
第2引数(条件)を「TRUE」とすることでカウントしています。
なお、チェックが入っていないセルをカウントする場合、基本的には第2引数を「FALSE」とすればOKですが、新しいチェックボックスではセルを選択した状態でBackSpaceを押すとチェックボックスはグレーになりセルは値がない(空白セル)状態となります。また、従来のチェックボックスは一度クリックするまでリンク先セルに値がない(空白セル)状態となります。そこで条件を「"<>TRUE"」にすれば空白セルを含めてチェックが入っていない数をカウントできます。
これは上記の色付けや次の集計についても同様です。
なお、次の記事で複数列のチェックボックスに対応する例(すべてにチェックが入っている行をカウントするなど)を紹介していますので参考まで。
(Excel)チェックボックスをカウントする方法 - いきなり答える備忘録
チェックが入っている行の数値を集計(合計)する
次の画像ではF4セルに数式を入れ、チェックが入っている行の「料金」の数値を集計しています。

F4セル
=SUMIF(B4:B8,TRUE,D4:D8)
SUMIF関数を使い、第2引数(条件)をTRUEとしています。
チェックが入っていない行を集計する場合は基本的には第2引数を「FALSE」とすればOKですが、1つ上の例(カウント)で記している注意点を併せてご覧ください。