テキストボックスを挿入する方法
ウインドウ上部のメニューから「挿入」→「図形描画」と選択します。
図形描画のダイアログが現れますので、上部にあるテキストボックスのアイコンをクリックします。
そしてその下の描画エリア内でクリックし(テキストボックスが出現する)、表示させる文字を入力します。
テキストボックスの外をクリックするとひとまずは入力が完了し、他の図形等を描画することもできます。
シート上に表示させるときは右上の「保存して閉じる」をクリックします。
以上でシートにテキストボックスが挿入されます。
ここではボックスの装飾を一切行っていないので、テキストボックス内の文字だけが見える状態となります。
なおテキストボックスをダブルクリックするか、選択した状態で右上部分に表示されるをクリックして「編集」を選択すると再度編集できます。
枠線と枠線色の設定
図形描画のダイアログ内でテキストボックスを選択すると、上部に各種アイコンが現れます。
このうち次の画像中の赤枠で示している4つのアイコンが、塗りつぶしと枠線に関するものとなっています。
ここでは枠線を表示し、枠線の色を設定してみます。
テキストボックスを選択した状態で枠線の太さのアイコンをクリックし、適当な太さを選びます(ここでは1ポイント)。
すると黒い枠線が表示されました。
0ポイント(線なし)という選択肢がないのでここで枠線を消すことはできませんが、次に紹介する枠線の色の設定で透明色を選べば枠線を消せます。
次に枠線色の設定です。
枠線の色のアイコンをクリックして適当な色を選択します(ここでは赤)。
枠線に色が付きました。なお、枠線なしの状態で色を選んでも色つきの枠線が表示されます。
また、色の選択時に下の方にある「透明」を選ぶと枠線を消すことができます。
このほか、破線の枠線のアイコンをクリックすれば枠線を点線にしたり鎖線にすることができますが、ここでは省略します。
塗りつぶし色の設定
テキストボックスを選択した状態で塗りつぶしの色のアイコンをクリックし、適当な色を選択します(ここでは黄色)。
テキストボックスが塗りつぶされました。
なお、1つ上の画像内に見える「グラデーション」タブを選択すればグラデーションの設定もできますが、詳細は省略します。
テキストボックスをコピーする方法
シート上に挿入されたテキストボックスをコピーペーストしようと思ってもそのようなメニューはなく、キー操作でも実現できません。
そこでシート上のテキストを選択し、右上部分のアイコンをクリックして「編集」メニューを選択し、図形描画ダイアログに戻ります。
ダイアログ内のテキストボックスを右クリックして「コピー」を選択します。
ショートカットキー「Ctrl+C」でもOKです。
そして(「保存して閉じる」をクリックして)シートに戻り、メニューから「挿入」→「図形描画」と選択します。
つまり別の図形描画エリアを作成します。
ダイアログ内で右クリックして「貼り付け」を選択するかショートカットキー「Ctrl+V」でテキストボックスを貼り付けます。
「保存して閉じる」をクリックするとシート上にもう1つのテキストボックスが挿入されます。
シート上での操作でコピーペーストできないのがちょっと厄介ですが、これは慣れるしかありません。
前面や背面に移動させる方法
テキストボックスと他の図形等との重なりの順序を変更する方法です。
次の画像ではテキストボックスが図形の背後に隠れているので、これを前面に移動させるものとします。
手順は簡単で、テキストボックスを右クリックして「順序」→「最前面へ」と選択します。
テキストボックスが手前に現れました。
ここでは簡単な例を紹介しましたが、3つ以上のオブジェクト(図形等)の位置関係を変更する場合は「前面へ」や「背面へ」のメニューを使って1段階ずつ手前/奥に移動させるという選択肢もあります。
なお複数の図形描画エリアがある場合は後に作成したものが手前に表示されるようになっており、この順序を変更するためのメニューは用意されていません。
必要な場合は上記の「テキストボックスをコピーする」の要領で、手前に表示させたいものを新しい図形描画エリアにコピーペーストすることとなります。
縦書きにする方法(代替案)
残念ながらテキストボックスに縦書き機能はありません(2025年1月現在)。
ただし必要な場合はテキストボックスを細くして1文字ごとに折り返しされるようにするか、1文字ごとに改行することで縦書きのように見せることができます。
また、いずれの方法でも折り返しができないので、そのように見せるには複数のテキストボックスを横並びにするしかありません。
箇条書きにする方法
テキストボックスには縦書き機能こそありませんが、行間隔の設定・箇条書き・インデントなど、セルへの文字入力では実現できない機能が利用できます。
テキストボックスを選択してメニューの右上の点々のアイコンをクリックするとこれらのアイコンが表示され、利用できます。箇条書きだけでなく番号付きリストの作成も可能です。
備考
セル参照や関数の利用について
テキストボックス内でセル参照(「=A1」など)や関数を使用して値を表示させることはできません。
また、シートのセルからテキストボックス内を参照することもできません。つまりテキストボックス内に記した文字等の値はデータとして活用することが困難なので留意する必要があります。
図形との違い
図形描画のダイアログで図形のアイコンをクリックすることで各種の図形を挿入することができます。この図形をダブルクリックすると図形内に文字を追加することができ、枠線や色の設定など機能的にはテキストボックスとほとんど変わらないので、実際のところテキストボックスの代わりに四角い図形を使ってもほぼ差し支えありません。
ただ、テキストボックスでは内部の文字数等に応じてサイズの自動調整を行うことができます。
次の記事はGoogleスライドの記事ですが、このテキストボックスの自動調整機能の詳細について紹介しています。