2つの方法を紹介しますが、値が入っているセル以外にも書式を適用する(行全体に色を付ける等)場合は数式で指定する方法を使います。
「指定の範囲内」を使う方法
次の画像のD列に入っている数値が「170以上かつ175以下」なら色を付けるものとします。
まずは対象となるD3:D9の範囲を選択します。
そして「ホーム」タブ内の「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「指定の範囲内」を選択します。
横長のダイアログ(小さいウインドウ)が出ますので、2つのボックスに「170」「175」と入力します。
この時点でセルに色が付きますが、右側のプルダウンから配色を選択することもできます。「ユーザー設定の書式」を選択すると罫線やフォントの装飾など、より細かい設定もできます。
次の画像はC列の日付を対象として「2000/1/1」から「2000/12/31」までの日付に色を付けています。このように日付を対象にすることもできます。
なおボックスでセルを指定(「=$A$1」など)することもできるので、他のセルに入っている値を条件にすることもできます。
条件を数式で指定する方法
数式を使って条件を指定する方法です。
やや難しいですが、値が入っているセルのほか周囲(左右のセルなど)にも書式を適用できるので、ここではそれを試してみます。
ここではD列の数値が「170以上かつ175以下」なら、その行(B~D列)に色を付けるものとします。
まずは対象範囲となるB3:D9の範囲を選択します。
そして「ホーム」タブにある「条件付き書式」→「新しいルール」を選択します。
ダイアログが出ますので、中ほどにある「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
そしてその下に現れる数式欄に次の数式を入力して、「書式」ボタンをクリックします。
数式欄の数式
=AND($D3>=170,$D3<=175)
すべての条件に該当するかどうかを判定するAND関数を使った数式です。
「以上」「以下」を表す比較演算子「>=」「<=」も重要ですが、さらにポイントが2つあります。1つ目は数値が入っているセルのうち最も上のセル(D3)を参照すること、2つ目は「$D3」とすることで(B3:D9の)各セルから同じ行にあるDセルの参照されるようにすることです。単に「D3」とすると各セル自身の値で色を付けるかどうか判定されますし、「$D$3」とするとD3セルの値だけで各セルに色を付けるかどうか判定されます。
次の画像は「書式」ボタンをクリックしたところです。
4つのタブがあり罫線や太字などさまざまな設定ができますが、ここでは「塗りつぶし」タブを選択して塗りつぶし色を設定するのみとします。
ダイアログの下にあるOKボタンをクリックして、さらに最初のダイアログのOKボタンをクリックすれば設定完了です。
条件に該当する行に色が付きました。
次の画像は日付を条件にした例です(2000/1/1~2000/12/31)。
手順は上記と同じですが日付の指定の仕方がポイントで、ダイアログ中の数式欄(上記画像参照)に記す数式を次のようにします。
数式欄の数式(どちらでもOK)
=AND($C3>=DATEVALUE("2000/1/1"),$C3<=DATEVALUE("2000/12/31"))
=AND($C3>="2000/1/1"*1,$C3<="2000/12/31"*1)
「$C3>=2000/1/1」のように記すとうまくいかないので、DATEVALUE関数を使って文字列からシリアル値(日付に対応する数値)に変換する必要があります。
2つ目の式は簡略版です。