簡単に言えばフォーム(アンケート)全体をいくつかに分割した単位ですが、うまく使うことで見やすく回答しやすいフォームにすることができます。
セクションの設定(追加)方法と回答時の表示
次の画像はフォームを新規作成したところですが、ヘッダ(タイトル)とともに1つの質問があらかじめ設置されています。
そしてこれ自体が1つのセクションとなっています。このようにセクションはヘッダ部分といくつかの質問からなる単位です。質問を追加するときは右側にある「質問を追加」のアイコンをクリックすればOKです。
タイトルと最初の質問内容を設定したのちに、新たなセクションを追加してみます。
やり方は簡単で、右側にある「セクションを追加」のアイコンをクリックします。
すると2つ目のセクションが追加されました。新しくできたセクションはヘッダ部分だけとなっていますので、2つ目のセクションを選択した状態でをクリックし、質問を追加します。
なお、右側のアイコンはスクロールに附随して常時表示されますが、効果が現れるのは選択しているセクションです。何も起きなかったようでも画面外で効果が表れていることがあるので注意してください。
次の画像は、複数のセクションに質問を配置してフォーム(アンケート)を完成させ、回答を始めたところです(ウインドウ上部のプレビューのアイコンで動作を確認できます)。
最初のセクションの内容だけが表示され、その下に「次へ」ボタンが表示されています。このように、回答時は1つのセクションが1つのページとして表示されます。
「次へ」のボタンをクリックすると2番目のセクションが表示されます。
画像には映ってませんが、下の方に表示される「戻る」「次へ」のボタンで前後のセクションに移動でき、最後のセクションの末尾に表示される「送信」ボタンをクリックすると回答が送信され回答完了となります。
セクションを分けるメリット
上記で見たように、セクションを追加することによりヘッダを追加することができ、フォーム(アンケート)を複数のページに分割できます。特に質問が多くなってフォームの内容が長くなったときに、内容を整理してわかりやすくすることができます。
さらに、次のような機能的なメリットがあります。
回答漏れを途中でチェックできる
Googleフォームでは必ず回答しなければならない質問を設定したり、回答内容に条件(文字数や選択する数)を設定することができます。それらの条件に違反している場合は「次へ」ボタンや送信ボタンをクリックしても回答を完了することができず、正しく入力すべき質問まで戻されてしまいます。
次の画像はその例で、回答を必須としている質問で回答をしないまま「次へ」をクリックしたところです。メッセージが表示され次のセクションに進めません。
この例ではセクションに質問が1つしかないので簡単に対応できますが、セクションを分けずに長いアンケートを作ってしまうと送信ボタンをクリックしたところで警告が大量に発生する可能性があり、回答者が混乱して回答離脱が起こる恐れもあります。適度にセクションを分割することで、問題がある箇所についてはその都度対応してもらうことができます。
なお、回答を必須とする場合は、質問作成時に下部に表示される「必須」のスイッチをクリックしてONにします。回答内容に条件を課す場合は同じく下部に表示されるアイコンをクリックし「回答の検証」を選択して設定します(質問の形式によっては表示されません)。
質問を条件分岐させることができる
「ある質問でAと答えたら次の質問へ、Bと答えたら次の質問をスキップしてさらにその次の質問へ移動させたい」といったケースがあります。
Googleフォームでは質問の回答内容に応じて次の移動先セクションを指定することができる(ただちに回答完了=送信させることもできます)ので、フォームを複数のセクションに分割しておくことで回答に応じた条件分岐を実現することができます。無用な回答が入力されることを防いだり、回答時間を短縮することができるのがメリットです。
次の記事で条件分岐の実例をいくつかのパターンに分けて紹介しています。