手順
まずは上限文字数を設定してみます。
文字列を入力させる回答形式として「記述式(短文)」または「段落」を選択します。「段落」の場合はEnterキーによる改行が可能となります。
そして右下にある︙のマークをクリックして、選択肢から「回答の検証」選択します。
条件設定用のプルダウンとテキストボックスが現れます。
2つのプルダウンからそれぞれ「長さ」「最大文字数」を選択して、次のテキストボックスに上限とする長さを入力します(ここでは「10」とします)。
そして右のテキストボックスにはこの条件に反したときのエラーメッセージを入力すれば設定完了です。これを入力しなくても違反時にはデフォルトのメッセージが出ますが、回答者には何が問題なのかわからないので必ず入力してください。
入力時の様子です。
11文字の文字を入力しようとしていますが、これは上限の10文字をオーバーしているのでエラーメッセージが表示され、入力を完了できません。
また、設定時の画面に戻って2つ目のプルダウンで「最小文字数」を選択すれば、同様に文字数の下限を設定することができます。
上限と下限を同時に設定する方法
上記のように条件として「長さ」を選択する方法だと最大文字数か最小文字数の一方しか選択できないので、「○文字以上△文字以下」という制限を設けることができません。
そこで、最初のプルダウンで「正規表現」を、2番目のプルダウンで「一致する」を選択し、テキストボックスに次のような文字列を入力します。
テキストボックスの文字列
.{5,10}
「.」は任意の1文字に該当し、その次の「{5,10}」は「5回以上10回以下の繰り返し」を意味します。
よって全体として「5文字以上10文字以下」という意味となり、この条件(パターン)に該当する文字列以外は入力できなくなります。
ただし「.」は改行を含まない(よって改行を含めるとエラーになる)ので、回答形式を「段落」にする場合は次のようにしてみてください。
改行を許容する場合の文字列
[\s\S]{5,10}
詳しい説明は省略しますが、改行も文字数にカウントされます。ただしその点は最初の例のように「長さ」で設定した場合と同じです。この点については後で改めて触れます。
回答時の様子です。
ここでは4文字だけ入力しようとしていますが、文字数が下限に満たないのでエラーとなります。
次に5文字(制限範囲内)を入力したところです。
問題なく入力を終えられます。
最後に11文字(上限オーバー)を入力しようとしたところです。
もちろんエラーとなります。
注意点
改行もカウントされる
回答形式として「段落」を選択すると改行ができるようになりますが、このときの改行も文字数としてカウントされます。
次の画像では回答形式を「段落」として、それ以外は最初の例と同じく10文字以内に制限して設定しています。入力している文字数は10文字に見えますが、改行を含めて11文字とみなされるためエラーとなります。
また、正規表現を使って改行を許容した場合、たとえばパターンを「[\s\S]{5,10}」とした場合(改行可、5文字から10文字以内)も同様で、改行が1文字としてカウントされます。
入力を必要とするなら「必須」をONにする
文字数の下限を定めても、「入力された文字列が○文字以上かどうか」がチェックされるだけであって、入力(回答)そのものが強制されるわけではありません。
必ず何かを入力させる場合は、設定画面で(上記の設定のほかに)「必須」のトグルスイッチ(最初の画像の右下に見えるもの)をクリックしてONにしてください。