チェックボックスの色を変える方法
本題の前に、チェックボックスそのものの色を(チェックのON/OFFに関わらず)変更する方法についてです。
まずはチェックボックスが入っているセル範囲を選択します。
そして「ホーム」タブにある文字色のアイコンをクリックして適当な色を選択します。
以上でチェックボックスの色が変わります。
デフォルトの黒だと印象が強すぎる感じもしますので適宜調整するのがよいかと思います。
チェックを入れた行に色を付ける方法
ここからが本題です。
次の画像の左側の表のうち、チェックボックスのチェックが入った行(のB~D列)に背景色が付くよう設定するものとします。
まずは対象範囲であるB3:D8の範囲を選択し、「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」と選択します。
ダイアログが現れますので、中央部にある「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
そしてその下に現れる数式欄に次の数式を入力した後に「書式」ボタンをクリックします。
数式欄の数式
=$D3=TRUE
「(各セルからみて)同じ行にあるD列の値がTRUEであれば(以下で設定する)書式を適用する」という意味の式です。
チェックボックスが挿入されているセルのうち最も上にあるD3セルを指定することと、絶対参照を用いて「$D3」と指定し、各セルから参照するセルをD列に固定することがポイントです。
「書式」ボタンをクリックすると次のダイアログが現れます。
ここで「塗りつぶし」タブを選択し、適当な背景色を設定します。
「フォント」タブから文字色を変更することもできます(以下の例でも同様)が、本記事では背景色のみ設定するものとします。
OKボタンをクリックして、さらに最初のダイアログもOKボタンを押して閉じると設定が完了し、チェックが入っている行に色が付きます。
もちろんチェックのON/OFFに応じて色の有無も変化します。
なお、設定した範囲内を選択した状態で、「ホーム」タブから「条件付き書式」→「ルールの管理」と選択すると設定済みの条件付き書式の内容が表示され、設定の削除や再編集が可能となります。
1行にチェックボックスが複数ある場合
すべてのチェックが入った行に色を付ける方法
次の画像の表では、D列からF列までに3つのチェックボックスが並んでいます。
ここでは、3つのチェックがすべて入った行(B~F列)に色付けするものとします。
まずは設定範囲(B3:F8)を選択し、「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」と選択します。
ダイアログが出ますので、中段の「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
数式欄には次のように入力して、「書式」ボタンをクリックします。
数式欄の数式
=AND($D3:$F3=TRUE)
「(各セルからみて)D~F列のすべての値がTRUEなら(以下で設定する)書式を適用する」という意味の式です。
「=AND($D3=TRUE,$E3=TRUE,$F3=TRUE)」としても同じですが、上記の式の方が短く済みます。
「書式」ボタンをクリックすると次のダイアログが現れますので「塗りつぶし」タブから適当な背景色を設定します。
2つのダイアログをOKして閉じると設定完了です。
3つすべてのチェックが入った行にだけ色が付きます。
いずれかのチェックが入った行に色を付ける方法
対象となる表は1つ上の例と同じです。
ここでは3つのチェックボックスのうち1つでもチェックが入った行(B~F列)に色付けするものとします。
上記例と同様に設定範囲(B3:F8)を選択して「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」と選択し、ダイアログ中段の「数式を~」を選択して数式欄に次の数式を入力して「書式」ボタンをクリックします(以降の背景色設定の部分は上記例と同じなので省略)。
数式欄の数式
=OR($D3:$F3=TRUE)
「(各セルからみて)D~F列のいずれかの値がTRUEなら書式を適用する」という意味の式です。
「=OR($D3=TRUE,$E3=TRUE,$F3=TRUE)」としても同じですが、こちらの方が短く済みます。
2つのダイアログを閉じると設定完了です。
いずれかのチェックが入った行に色が付きます。
n個以上のチェックが入った行に色を付ける方法
対象となる表は1つ上の例と同じです。
ここでは3つのチェックボックスのうち2つ以上にチェックが入った行(B~F列)に色付けするものとします。
上記例と同様に設定範囲(B3:F8)を選択して「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」と選択し、ダイアログ中段の「数式を~」を選択して数式欄に次の数式を入力して「書式」ボタンをクリックします(以降の背景色設定の部分は上記例と同じなので省略)。
数式欄の数式
=COUNTIF($D3:$F3,TRUE)>=2
「(各セルからみて)同じ行のD~F列の値にTRUEが何個あるかカウントし、2以上だったら書式を設定する」という意味の式です。
ちなみに最後を「>=1」とか「>0」にすれば、いずれかのチェックが入った行に色を付ける(つまり1つ上の例と同じ)ことができます。
2つのダイアログを閉じると設定完了です。
2つ以上のチェックが入った行に色が付きます。
チェックが入った行と列に色を付ける例
次の画像内の表の左側と上にチェックボックスが並んでいます。このうちチェックを入れた行と列に色を付けるものとします。
値の位置を見誤らないようにすることを目的とした例です。
どこまでを色付け範囲にするか悩ましいところですが、ここではA2:K14の範囲を選択して「ホーム」タブから「条件付き書式」→「新しいルール」と選択します。
以降は上記の各例と同じですが、ダイアログ中段の「数式を~」を選択して数式欄に次の数式を入力し、「書式」ボタンをクリックします。
「書式」ボタンをクリックすると次のダイアログに移りますので「塗りつぶし」タブから背景色を設定します(画像は省略)。
数式欄の数式
=OR($A2=TRUE,A$2=TRUE)
「(各セルからみて)同じ行のA列にあるチェックボックス」と「同じ列の2行目にあるチェックボックス」の値が参照され、いずれかにチェックが入っていれば、セルに設定した色が付きます。
2つのダイアログのOKボタンをクリックしてダイアログを閉じると設定完了です。
チェックを入れた行と列に色が付きます。
なお、数式を次のようにすれば、チェックを入れた行と列の交点のセルにのみ色が付きます。
ただし行か列の一方にチェックを入れただけでは色は付きません。
数式欄の数式
=AND($A2=TRUE,A$2=TRUE)
1つ上の式中の「OR」を「AND」に代えただけの違いです。