いきなり答える備忘録

Google Workspace・Microsoft 365・LibreOfficeなどに関するメモ

(Gスプレッドシート)矢印を挿入する方法

 Googleスプレッドシートで、矢印を作成してシート上に表示する方法についてです。
 重要なものとして基本的な矢印のほか、ブロック矢印(塗りつぶしや文字の追加ができる)、カギ線コネクタ(フローチャート作成に便利)の作成方法について紹介します。

矢印を挿入する方法

 まずはウインドウ上部のメニューから「挿入」→「図形描画」と選択します。

 


 図形描画のウインドウが現れます。
 ここで上部にある線のアイコンの右側にある▼の部分をクリックし、現れるメニューから「矢印」を選択します。

 


 そのまま描画フィールド(市松模様の部分)でマウスをドラッグします。
 水平・垂直方向にまっすぐ描きたい場合はShiftキーを押しながらドラッグすればOKです(正確には15°刻みで描画できます)。

 


 適当なところでドロップ(マウスボタンを離す)すると矢印が描画されます。続けてドラッグすれば別の線を追加することもできますし、Escキーで終了することもできます。
 描画終了後に再度矢印を選択して始点・終点の位置を変更することもできます。回転用のハンドル(突起状の操作部分)がありませんが、矢印を選択した状態で「Alt+→」または「Alt+←」キーを押すと15°ずつ、「Alt+Shift+→」または「Alt+Shift+←」キーで1°ずつ回転させることができます。

 


 矢印を選択した状態で表示される各種のアイコンを使って線の色、太さ、始点の形状、終点の形状を変更することもできます。
 例えば始点形状を変更することで、両端を矢印にするといったことが可能です。また、のアイコンで普通の直線を引いてから、形状変更のアイコンを使って矢印に変更することもできます。

 


 あとは「保存して閉じる」をクリックすればシート上に矢印が配置されます(以下の例でも同様)。
 ダブルクリックするとウインドウが再度開き再編集できます。

 なお、特に矢印を水平・垂直に描画した場合に矢印が細く潰れてしまうことがあります。
 この場合の対応については次の記事をご覧ください。

(Gスプレッドシート)矢印がつぶれる原因と対策 - いきなり答える備忘録

ブロック矢印を挿入する方法

 図形の一部に分類されている矢印です。L字やU字型など、装飾的な形状がはじめから用意されています。
 まずは上記例と同様にシート上のメニューから「挿入」→「図形描画」と選択し、図形描画のウインドウ内で図形のアイコン→「矢印」と選択して適当な形状の矢印を選択します。

 


 フィールド内でドラッグすることで矢印が描画されます。
 また、各種のアイコンを使って枠線の色や塗りつぶし色、枠線色などが変更できます。上記の例(線状の矢印)と異なり、枠線と塗りつぶしを別個に設定できることがポイントです。

 


 また、ブロック矢印では文字の追加ができます。
 矢印をダブルクリックして文字を入力すれば、矢印の内部に文字が表示されます。

カギ線コネクタを挿入する方法

 図形の接続に用いるコネクタの中でも特によく用いられるカギ線コネクタを紹介します。
 上記例と同様にシート上のメニューから「挿入」→「図形描画」と選択し、図形描画のウインドウ内で線のアイコンの右側の▼をクリックして「カギ線コネクタ」を選択します。

 


 図形にマウスポインタを近づけると紫ののマークが表示されますので、それらをつなぐようにマウスをドラッグします。これで図形同士が接続されます。

 


 ただしそれだけでは矢印にならないので、終点の形状変更のアイコンを使って矢印に変えます。

 

 
 紫ののマークをつないで図形同士を接続したことにより、図形を移動させてもそれらを接続するように線が再描画されるので、再度線を引く必要がありません。

 


 実はコネクタを使わずに普通の直線でも紫ののマークをつなぐことで図形同士を接続することはできるのですが、このカギ線コネクタの形状を利用してフローチャートを簡単に作成できるのがメリットです。次の画像はカギ線コネクタを使ったフローチャートの一例です。
(ただし線に文字を加えることはできないので、「YES」「NO」の文字はでテキストボックスで挿入しています)

 フローチャートの作成については次の記事でも紹介していますので参考まで。

(Gスプレッドシート)フローチャートを作成する方法 - いきなり答える備忘録