Excelの塗り分けマップグラフを作成すると、データが日本(都道府県)のものであっても世界地図が表示されます。これを日本地図に変更する方法についてです。
- 都道府県データに基づいて塗り分けマップを一旦作成し、陸地部分をダブルクリックします。
- 「データ系列の書式設定」ペインの「マップ領域」を「データが含まれる地域のみ」にすると地図が日本地図(正確にはデータに含まれる都道府県の領域)になります。
- 「マップ投影」を「メルカトル」(またはミラー)にすれば形状の歪みが少ない表示になります。
手順
日本地図の表示
B,C列のデータをもとに塗り分けマップを作成したところです。
データに含まれる地域は日本の都道府県だけですが、さしあたりこのように世界地図が表示されます。
そこで地図の陸地部分をダブルクリックします。
すると「データ系列の書式設定」のペインが現れます。
ここで「マップ投影」のプルダウンから「メルカトル」(またはミラー)を選択し、「マップ領域」プルダウンから「データが含まれる地域のみ」を選択すると日本だけが表示されます。
「マップ投影」の設定は必須ではありませんが、自動のままだと日本列島が非常に歪んだ形状で表示されてしまいます。なおメルカトルよりミラーの方が、わずかに横長に表示されます。
以下は備考です。
- 「データ系列の書式設定」のペインの表示については、マップを選択した状態で、書式タブを選択→「現在の選択範囲」グループ内のプルダウンから「系列"〇〇"」を選択→プルダウンのすぐ下にある「選択対象の書式設定」をクリックする、という方法もあります。
- マップには、データに含まれる都道府県だけが表示されます。例えばデータが東北地方の県だけだと、東北地方だけがマップいっぱいに表示されます。
- データに沖縄県や東京都が含まれる場合、マップ中の海洋の部分が大きくなります。
- 市区町村データには対応しません(2021年6月現在)。
値がない都道府県の表示
上記の備考に記しているように、データに含まれない都道府県は塗り分けマップに表示されません。
ただし都道府県名だけ入力しておき、数値データを空白にすればこのように一定の色で表示されます(北海道・東北地方の部分)。
色がまぎらわしいのが気になるものの……
数値データが空白になっている都道府県の塗りつぶし色を変更することが可能です。
上記の「データ系列の書式設定」のペインで、上部の3つのアイコンからバケツのアイコンを選択し、塗りつぶし色を設定すれば、数値データがない都道府県に反映されます。ただし「塗りつぶし(単色)」以外の設定はうまく反映されない模様です。