Googleスプレッドシートでクロス結合(CROSS JOIN、直積)を作る方法についてです。
関数で実現するのはなかなか面倒でしたが、2021年1月ごろに追加されたFLATTEN関数(行列を縦1列に並べ替える関数)を使って比較的容易に実現できるようになっています。
関数で実現するのはなかなか面倒でしたが、2021年1月ごろに追加されたFLATTEN関数(行列を縦1列に並べ替える関数)を使って比較的容易に実現できるようになっています。
- FLATTEN関数を使ってクロス結合(直積)を作ることができます。
手順
B列には3つの県名、C列には4つの果物の名前が入力されています。
そこでE3セルに次のような式を入力して、これらのクロス結合、つまりすべての組み合わせを表す12個の行を出力しています。
E3セル
=ARRAYFORMULA(SPLIT(FLATTEN(B3:B5&"_"&TRANSPOSE(C3:C6)),"_"))
まずは「B3:B5&"_"&TRANSPOSE(C3:C6)」の部分により、県名と果物の名前を「_」の記号でつないだ文字列を12個(3行×4列)生成します(下記画像を参照)。
それをFLATTEN関数(行列を縦1列に並べ替える)を使って縦1列に並べ替え、さらにSPLIT関数を使って県名と果物名の2つの列に分割することで、結果的にクロス結合となります。
なお、SPLIT関数のはたらきにより数値は数値として取得できますが、元のセル(B,C列)に書式なしテキストが適用されていても数値とみなせるものは数値に変換されます。
ちなみに、最初の段階である「B3:B5&"_"&TRANSPOSE(C3:C6)」だけ実行した結果は次のようになります。
これをFLATTENで縦に並べてSPLITで横2列に分けている、と考えればわかりやすいと思います。