Googleスプレッドシートで空白セルからなる行列を生成する方法についてです。
実用性は薄いですが、複数の行列を並べて表示するときの整形用に使えるかもしれません。
実用性は薄いですが、複数の行列を並べて表示するときの整形用に使えるかもしれません。
- SPLIT関数とREPT関数を用いる方法などで、空白セルだけの行列を作ることができます。
- これらの方法で作成した空白セルを選択しても数式バーには何も表示されませんが、ISBLANK関数で評価するとFALSEが返ります。
手順
やり方はいくつかありますが、ここでは3つを示します。
B2,B3,B4セルにそれぞれ次のように入力します。
=SPLIT(REPT("',",5),",") =REGEXEXTRACT("",REPT("()",5)) =ARRAYFORMULA(SUBSTITUTE(SEQUENCE(3,5,1,0),1,""))
SPLIT関数で始まるものはアポストロフィ(')が空白セルに変換されることを利用しています。
REGEXEXTRACT関数で始まるものは空白セルから空白を何度も取り出す、ということをしています。
ARRAYFORMULA関数で始まるものは、一旦1を並べてSUBSTITUTE関数で空白セルに変換しています。
結果はこうなります。
最初の2つは1行5列の空白セルになり、最後のものは3行5列の空白セルになります。
それぞれの範囲の端に文字を入力した結果です。エラーとなり、これらのセルまで空白セルが展開していることがわかります。
なお、式の入っているセル以外を選択しても数式バーには何も表示されませんが、これらのセルをISBLANK関数で評価するとFALSEになります。よって純粋な空白セルとは区別されます。