その実例と、全角スペースも含めて削除する対応例を示します。
- GoogleスプレッドシートのTRIM関数は、文字列の先頭と末尾に並ぶ「半角スペース」を削除し、文字列の途中にある「半角スペース」を1つだけ残して削除します。
手順
B3:B5に3つの文字列が記録されています。また、C3:C5に3つの式が記入されています。
B3セルの文字列は、「 あ い う 」です(あいうの文字の前後と間に半角スペースが1文字)。
B4セルの文字列は、「 あ い う 」です(あいうの文字の前後と間に全角スペースが1文字)。
B5セルの文字列は、「 あ い う 」です(あいうの文字の前後と間に全角スペース1文字と半角スペース1文字)。
これに対してC3セルには「=TRIM(B3)」、C4セルには「=TRIM(B4)」と記しています。
また、C5セルには次のような式を記しています。
=REGEXREPLACE(B5,"^[ ]*|[ ]*$","")
2回現れる[ ]内には全角スペースと半角スペースを1つずつ置いています。
文字列の先頭に現れる一連の全角及び半角スペースと、末尾に現れる一連の全角及び半角スペースを削除するという内容になっています。
全角・半角スペースの順序及び数を問わず一律削除します。
実行結果は次のようになります。
わかりにくいですが、C3セルにおいて先頭及び末尾の半角スペースが削除されています。
しかし、C4セルでは先頭及び末尾の全角スペースが削除されずそのまま残っています。このように、TRIM関数は全角スペースを削除しません。
C5セルでは先頭及び末尾の全角スペースと半角スペースが削除されています。
C5セルの式とほぼ同様の式で、先頭のスペースだけ/末尾のスペースだけを削除することもでき、さらに「検索と置換」にも応用できます。
これらについて詳しくは次の記事で紹介しています(式中の「*」が「+」になっている違いがありますが、結果は同じです)。